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ロシア金融危機・経済危機
ロシア金融危機・経済危機とは1998年、ロシアの財政悪化の際に起こったアジア通貨危機の影響を受けて起こった債務不履行およびその後の経済危機の事である。1998年8月、ロシア政府とロシア中央銀行が打ち出した方針(対外債務の支払を90日間凍結、ルーブルの目標値の大幅な引下げ、年末返済期限のルーブル建て短期国債を新規国債への切り替え)をきっかけに、ロシア金融危機・経済危機のみならず、世界金融危機が始まったとされている。
このロシア金融危機・経済危機により、ロシア政府だけでなくロシアの民間企業、金融機関もデフォルト手前の状況に追い込まれた。また、LTCMなどのロシア金融危機・経済危機の早い回復を想定したヘッジファンドが多大な損失を被り倒産の危機に陥った。
ロシア金融危機・経済危機以降のロシア経済は、原油価格の高騰の後押しがあり、順調に回復した。また、ロシア政府がルーブルと米ドルの為替レートが連動するよう為替介入し始め、ユーロとも為替が連動する通貨バスケット制を採用した事で、為替が安定するようになった。ロシア金融危機・経済危機が発生した翌年1999年以降、ロシアの実質GDP成長率は5%を超える高い水準が2008年まで続いた。
ロシア金融危機・経済危機からの回復のその他の要因としては、2000年に大統領に就任したプーチン政権において実行された様々な経済改革が挙げられる。所得税、法人税、付加価値税などの税制改革、産業構造の多様化に向けた取組み、土地売買自由化など法制度の整備により外国からの投資誘致に成功したことで、ロシア経済が活性化した。
しかし、2009年のロシア経済は、1998年のロシア金融危機・経済危機と同様にマイナス成長に陥る見通しである。2009年の実質GDP成長率はマイナス5.6%と予想されている。今回のロシアの金融危機・経済危機は、石油・ガスなどロシアの経済成長を牽引しているエネルギー資源の輸出が、エネルギー需要の縮小や原油価格下落によって急落している事が原因である。1998年のロシア金融危機・経済危機では原油価格高騰により回復が後押しされたが、2009年は原油価格下落によってもたらされた。ここにロシア経済のエネルギー資源に対する依存度の高さが明らかにされている。
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