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ロシア車
ロシアの自動車市場は近年急拡大しており、2007年の乗用車販売台数は265万台となり、2004年の比較で55%上昇している。特に外国新車の伸びは著しく2004年の42万台から2007年には160万台を記録した。高い成長を続けるロシア市場に対し日本を含む外国車メーカーが相次いで現地生産を始めている。日本からはトヨタ自動車が2007年末にサンクトペテルブルク工場を稼動し、日産自動車もサンクトペテルブルクで現地生産を始めている。ロシアでの自動車市場の拡大に加えて、ロシア政府によって導入された工業アセンブリー措置という外資導入策も大きな現地生産化の理由となっている。
ロシアの国産車の状況は、当初量産技術を西側先進国から導入したため、ロシアの国産車の生産技術は向上しなかった。しかし、ロシアの国産車は非常に低価格のため、国産車メーカーは市場での地位をこれまで何とか確保してきたが、乗用車部門では品質面で勝る外国車の攻勢が強まっており、ロシアの国産車メーカーは、現在非常に大きな変革期にある。
石油をはじめとする資源産業への依存度が非常に高いロシア経済の長期的な安定に不安はあるが、外国車メーカー各社は、ロシアの乗用車市場におけるプレゼンスの強化のための大きなチャンスであると認識している。今後、ロシアの乗用車市場では、ロシア車最大メーカーのAvtoVAZと外国車メーカー各社および各外国車メーカー間の更なる市場での競争激化が予想される。
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